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Technical Infomation


残留塩素計測定モード解説

ポーラログラフ法、ボルタンメトリー法による測定


残留塩素計 IR-10 / GRF-10
適合センサ RE-22B
 電極を使用する残留塩素の測定には、一般的にポーラログラフ式の測定原理が採用されています。
 この方法は、作用電極表面で残留塩素成分が還元されるような電位(測定印加電圧)を作用電極に与えて、作用電極と対電極に流れる電流の強弱から残留塩素濃度を測定する標準的な測定方法です。
 弊社では、このポーラログラフ測定モードは定常的な測定方法で、Aモードと呼称しています。
 さらに、弊社ではポーラログラフ測定モードとは異なり、ボルタンメトリー法による測定モードを標準装備しています。この測定モードは Bモードと呼称されています。
 Bモードは、測定中に作用電極に対して微小な極性が異なる電位を交互に印加する測定方法(非定常な測定方法)です。この測定モードでは、微小な極性が異なる電位を交互に与えることにより、作用電極表面上に電気化学洗浄が行われることになり、ビーズ洗浄では洗浄効果が期待できない鉄・マンガン・銅などの金属イオンの析出やカルシウム・マグネシウムなどの硬度成分によるセンサ感度劣化を防止することにより、Aモードに比較して保守期間が大幅に延長されます。
 Bモードには、全残留塩素測定(遊離残留塩素+結合残留塩素)タイプとBFモードの遊離残留塩素測定タイプ(Aモード相当)があります。
 このBモードとBFモードの相違点は、測定印加電圧の調整によります。
 遊離残留塩素測定では、水道水などの結合塩素が存在しない場合には(全残留塩素=遊離残留塩素)、Bモードを推奨し、温泉水などで結合塩素が存在する場合はBFモードを推奨しています。
 また、温泉水などでもクロラミン処理行う場合や結合塩素成分しか検出できないときにはBモードの全残留塩素測定を行います。
 Bモード及びBFモードにおいて、海水などの塩化物イオンが多量に存在する場合には、センサ作用電極(金電極)の消耗が淡水の場合と比較して短くなる恐れがあるために、Aモードを推奨しています。
 このようにIR-10 / GRF-10型残留塩素計は、測定モードが選択できますので、検水の状況に応じて測定モードを選択することにより最良の測定結果を出すことが可能です。

テクノエコー株式会社 企画開発室